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アンジェス、助成金12億円返還へ コロナワクチン開発中止で 社会

アンジェス、助成金12億円返還へ コロナワクチン開発中止で

社会

 

速報

毎日新聞 2023/11/20 19:07(最終更新 11/20 19:18) 有料記事 552文字

「大阪ワクチン」の開発を断念した「アンジェス」本社が入る建物=大阪府茨木市で2022年9月28日午後3時28分、田畠広景撮影

 新型コロナウイルスワクチンの開発を中止した大阪大発の製薬ベンチャー「アンジェス」(大阪府茨木市)が、大規模生産体制整備のために受けた国の助成金約93億円のうち、未使用分の約12億円を返還する見通しであることが20日、厚生労働省への取材で分かった。

 アンジェスは、ウイルスの遺伝情報を利用する「DNAワクチン」というタイプのワクチンの開発を進め、宝ホールディングス傘下の「タカラバイオ」(滋賀県草津市)が生産する計画だった。

 2020年に助成を申請して採択され、臨床試験(治験)を実施したが、期待された結果が出ず、昨年9月に開発を中止した。