厚生労働省の医薬品部局による「コロナワクチン特例承認」書類で知る「闇」(というか本当に黒い部分が多いので)。蒙昧なその内容を皆様もご覧ください
In Deep ブログより引用
https://indeep.jp/darkness-seen-in-pmda-mrna-vaccine-special-approval-document/
投稿日:2021年6月22日
日本の歴史上でも珍しい承認の顛末が公開されている文書に
灯台もと暗し、というような表現がありますが、灯台はもともとは暗かったという意味だったでしょうか(違うわ)、ともかく最近この言葉を強く思い知ったことがありました。
コロナワクチンをはじめてとして、日本で使われている医薬品やワクチンについての承認状況、副作用や健康被害など、そのようなことを担当している法人に、「独立行政法人 医薬品医療機器総合機構」という組織があります。
医薬品医療機器総合機構は、PMDAという略称が使われますが、コロナワクチンに関しても、
・コロナ関連製品の承認情報
・コロナ関連医薬品の安全対策に関する情報
などが一覧として掲載されています。
以下のページです。
・PMDAにおける新型コロナウイルス感染症対策に係る活動について
このページの中段より下にあります、
関連製品の承認情報 > 医薬品 > ワクチン
の最初に、「コロナウイルス修飾ウリジンRNAワクチン(SARS-CoV-2)」があります。
その中に、
「特例承認に係る報告書」
という 63ページにおよぶ書類があります。
pmda.go.jp
これは、厚生労働省の医薬・生活衛生局がまとめたもので、正式な書類名は「コミナティ筋注 ファイザー株式会社 特例承認に係る報告書」です。
「ファイザー社コロナワクチンが特例承認されるまでの状況と検証」が述べられているものですが、これを今日読みまして、
「あちゃー」
と思いました。
知らないことがたくさんあったんですよね。
まず知りたかったのは、「成分」あるいは、「製造法」でした。
そのページがいきなりすごいです。
以下は 4ページの「2.1 原薬」というところから始まる部分の模様です(苦笑)。
コミナティ筋注 ファイザー株式会社 特例承認に係る報告書
これを見て、私は、
「なぞなぞかよ」
とつぶやいていました。
黒塗りが多いですが、これがタイトルに書いた「闇」の意味で、それ以外の意味は特にありません。
少し抜き出しますと、「2.1 原薬」は、
> 5’末端にキャップ構造、翻訳の効率化のための配列(■■)、小胞体輸送のためのシグナル配列(■)、RNA の安定化のための配列(■■■■)及びポリ A 鎖を含み…
「2.1.1 原材料製造時に用いられる細胞基材の調製及び管理」の部分は、
> ■■■、■、S1 及び S2 タンパク質、■■■■ 並びにポリ A 鎖をコードするプラスミド DNA を大腸菌(■■■株)に導入…MCB 及び WCB の特性解析試験( ■■■及び■■■■■■■■■■■■否定、宿主細胞同定、生存率、■■■■■■■ 、制限酵素分析、■■■■■■■及び遺伝子配列)並びに純度試験が実施された。
「2.1.2 製造方法」は、
> 原薬の製造工程は、in vitro 転写反応、■■■、■■■ 、■■■■■■、■■■■ 及び■■■■■であり、すべて重要工程とされている。…なお、直鎖鋳型 DNA は、WCB を培養後、回収された大腸菌を溶菌して環状プラスミド DNA を得て、環状プラスミド DNA を■■■■ 、■■■■及び■■■■■■■■■■■■により精製後、■■■■■処理し、調製する。
のようになっていました。
「すげえ、戦時中の機密ファイルみたいだ」と感動しながら、「これじゃ何にもわかんないよ」と、成分と製造法の把握のほうは諦めました。
なお、このファイザー社ワクチンの問題のひとつには、「これまで人に用いるワクチンには使用されたことのない添加物が使われている」ということがありました。
それは「二種類の脂質ナノ粒子」です。
ポリエチレングリコールと、もうひとつの脂質ナノ粒子が使われています。
その部分に関しての記述もありました。
つまり、「なぜそれを添加物として加える理由があるのか」という部分の記載となります。
この書類では、それぞれ略語で示されていまして、
・ALC-0159 (ポリエチレングリコールを含む添加物)
・ALC-0315 (4-ヒドロキシブチルを含む添加物)
と表記されています。なお、このセクションにも黒塗り部分があります。
また、この文書の「申請者」というのは、ファイザー社のことだと思われます。
2.R.4 新添加剤について
製剤には、新添加剤として、使用前例がない ALC-0159 及び ALC-0315 並びに「特定の製剤や特定の条件下においてのみ使用が認められた添加物の取扱いについて」において特定の製剤又は特定の条件下においてのみ使用が認められている DSPC (※ リン脂質)が含まれる。
申請者は、各添加剤の使用理由について、ALC-0159 は本剤と血漿タンパク質との相互作用を抑えること、ALC-0315 は本剤の粒子形成、細胞への取込み及び本剤に含有される RNA のエンドソームからの放出を調節すること、DSPC は■■■■■■■ ■■ ■■■■■することを目的としている旨を説明している。 (特例承認に係る報告書)
DSPC と書かれてある添加物は、「 1,2-ジステアロイル-sn-グリセロ-3-ホスホコリン」という、まともに読んでいたら日が暮れそうな名称の物質ですが、この DSPC の使用理由については、
> DSPC は■■■■■■■ ■■ ■■■■■することを目的としている
となっておりまして、「だからわかんねーよ、これじゃ」とつぶやく他ないのですが、これらの黒塗りされたパズルを解読される方々が出現なさることを心から願っています。
この文書の他の部分を読んでいますと、さまざまなことがわかります。
まず、気になったのは、たとえば以前の以下の記事で、新型コロナウイルス(というより、そのスパイクタンパク質)が、ヒトの細胞に入るするために結合する部分である ACE2 受容体というところに結合する「そのこと自体が、女性の生殖機能に大きな影響を与えている」ことを、以下の記事で各種の論文から紹介させていただきました。
コロナが、あるいはそのスパイクタンパク質が「もともと生殖不全を引き起こす可能性のあるメカニズムを持っている」ことを知る…
投稿日:2021年6月1日
これは、自然のコロナウイルスのスパイクタンパク質であろうと、ワクチンで体内に生成されるスパイクタンパク質でも、どちらでも同じ作用なのですが、この「特例承認に係る報告書」には以下のようにありました。
Expi293F 細胞(ヒト細胞)に、本薬と同じアミノ酸配列をコードする DNA により S タンパク質を発現させたところ、発現した S タンパク質のヒト細胞受容体であるアンジオテンシン変換酵素 2 (ACE2受容体)及びヒト抗 RBD 中和抗体への結合、並びに細胞表面への発現が確認された。(特例承認に係る報告書)
まあ、このようになることは、スパイクタンパク質へのワクチンとして考えれば当たり前のことでもあるのですけれど、ワクチンのスパイクタンパク質も的確に ACE2 を攻撃するのだなあと知った次第です。
他に、「3.2 安全性薬理試験」(12ページ)には、
> 本剤を用いた安全性薬理試験は実施されていないが、
とあったり、
> SARS-CoV-2 ワクチン接種による疾患増強(感染増強)リスクの有無は現時点で不明であるが、
とか(13ページ)、あとは以下の部分で、これまで曖昧だったことがはっきりとしました。
本剤又は本薬を用いた非臨床薬物動態試験は実施されていない。(15ページ)
この部分で、
「ああ、ファイザー本社は、ヒトの臨床試験前の動物試験はやってなかったんだ」
と知ります。
接種した脂質粒子の生体内分布が明らかとなったのは、日本での研究の機密書類が流出したことによります。以下の記事にあります。
mRNAコロナワクチンの開発者が「私たちは間違いを犯しました。あれは単に毒素です」とメディアに語る。研究者たちがそれを知ったのは「日本から流出した」ファイザー社の動物試験極秘文書より
投稿日:2021年6月2日
文書では、この「日本での生体内分布の試験」についてもふれられています。16ページから始まる「4.1.1 ルシフェラーゼ遺伝子発現 mRNA-LNP の単回静脈内投与試験」から書かれています。
4.2.2 3H 標識ルシフェラーゼ遺伝子発現 mRNA-LNP の分布
ラット(雌雄各 3 例/群)にルシフェラーゼ遺伝子発現 mRNA-3H 標識 LNP15が RNA 量として 50 μg単回筋肉内投与され、投与 48 時間後までの放射能の組織分布が検討された。投与部位の放射能濃度は、 投与 1 時間後に最高値を示した後、経時的に減少し、投与 48 時間後では 165 μg lipid eq./g であった。投与部位以外で放射能が認められた主な組織は、肝臓、脾臓、副腎及び卵巣であり、投与 8~48 時間後に最高値を示した。 (特例承認に係る報告書)
ちなみに、この「ルシフェラーゼ」というのは、発光酵素で、このような試験ではよく使われるもののようですが、「語源が、ルシファー」なんですね。
しかし、このあたりにふれますと、話が混みいりますので、先に進みます。
母体から赤ちゃんへの伝播もあります
以前のこちらの記事などでふれていますが、
このファイザー社ワクチンの脂質ナノ粒子は、肝臓と脾臓で最も多く蓄積されることがわかったため、やはり「肝臓の有害事象はどうなのだろう」とは思い、探しますと、
> 海外 C4591001 試験の第II/III相パートにおけ る肝胆道系の有害事象の発現割合は表 8 のとおりであった。 (19ページ)
とあり、その表は……。
海外試験における肝胆道系の有害事象
特例承認に係る報告書
黒塗りでした(苦笑)。
この黒塗りした表の下に、
> 本剤接種によるヒトでの肝毒性に関するリスクは低いとする申請者の見解は受入れ可能と考える。
というように、この項目を「クリア」しています。
臨床試験における有害事象については、いろいろとありますが、試験が中止された事例は、以下のようになっていました。
特例承認に係る報告書
これもどうして中止されたのかはわかりませんでした。
あと、これは「伝播」の話と関係しているのかどうか不明確なのですが、以下の下りがありました。
妊婦及び授乳婦に対する接種
自発報告のうち、妊婦は 28 例及び授乳婦は 39 例確認された。
妊婦 28 例のうち、26 例で妊娠中のワクチン曝露が報告され、そのうち 9 例で臨床症状を伴う非重篤な事象(ワクチン接種部位疼痛 4 件、頭痛及び四肢疼痛各 2 件、血性分泌物、筋肉痛、疼痛及び鼻漏) が報告された。(特例承認に係る報告書)
ここに、
> 妊婦 28 例のうち、26 例で妊娠中のワクチン曝露が報告され
とありますが、これが、赤ちゃんに曝露したのかどうか、意味はやや不明です。
ただ、
授乳中の乳児 39 例において、4 例で非重篤の事象(腹部不快感、食欲減退、過敏症、疾患、乳児嘔吐、 乳児易刺激性、不眠、易刺激性、嗜眠、発熱、発赤及び嘔吐各 1 件)が報告された。(特例承認に係る報告書)
とありまして、授乳では赤ちゃんに伝播するようです。
なお、新型コロナワクチンでも、あるいは他のさまざまな感染症のワクチンでも、「重症化を防ぐ意味がある」と言われることはあります。
これについては、この文書で「はっきり否定」されています。
36ページからの抜粋です。
有効性評価可能集団のうち、治験薬 2 回目接種 7 日目以前に SARS-CoV-2 感染歴がない被験者において、COVID-19 の重症例は、本剤群 1 例、プラセボ群 3 例に認められ、VE1は 66.4%であった。
真の VE1 が 30%を上回る事後確率は 74.29%であり、事前に規定した成功基準 (98.6%)を満たさなかった。治験薬 2 回目接種 7 日目以前に SARS-CoV-2 感染歴の有無を問わない被験者でも結果は同様であった。
以上の結果からは本剤の COVID-19 の重症化抑制効果は確認できていないが、これは COVID-19 の重症例が少なかったことに起因すると考えられた。(特例承認に係る報告書)
そして、ここにあります、
> これは COVID-19 の重症例が少なかったことに起因する
を読みながら、「重症例が少ない感染症に、こんなに全力で取り組む意味があんのかよ」ということも多くの方が思われたと思います。
いや、おそらくはこの文章を作成していた厚生労働省の医薬・生活衛生局の方ご自身が、「何この不条理?」と考えながら書いていた光景が想像できます。
まあまあ、そういうお仕事なのだから仕方ない。
その後、書類は「特例承認に係る報告(2)」(56ページ)へと移り、そこでは曖昧な表現が続きます。
> 海外試験について、長期の有効性データは得られておらず…
> 本剤のCOVID-19重症化抑制効果は、臨床試験の結果からは十分な情報が得られていない…
> 本剤のSARS-CoV-2感染予防効果は、臨床試験では評価されていない…
と「感染予防効果は、臨床試験では評価されていない」ともあり、そして、絶望的な文章へと続きます。
それは、「ワクチンを接種しようがしまいが、制限は永遠に続く」と。
本剤を接種した場合であっても、感染拡大防止のため、密集、密接及び密閉の回避、手洗いや咳エチケット等の基本的な感染予防対策は継続して行う必要があり、この点は医療従事者及び被接種者にも伝えるべきである。(特例承認に係る報告書)
この文書の黒塗りで面白かったのは、ワクチン開発の部分で、
> 本剤は、SARS-CoV-2 による感染症の予防を目的として、独国 BioNTech 社及び米国 Pfizer社により2020年 ■ 月より開発が進められた。
と、開発開始の「何月」の部分が黒塗りされていました(笑)。
そういえば、この「コロナワクチンの製造開始」について、最近また厄介な文書が流出していまして、
パンデミックの数週間前に、モデルナ社の mRNAコロナワクチン候補が完成していた」「
ようなんですね。
世界保健機関(WHO)が、中国の武漢でウイルス性肺炎の症例が集まっていることを報告したのは 2019年12月31日で、WHO が、このウイルスを SARS-CoV-2 とし、新型コロナウイルス感染症だとしたのは、2020年1月9日でしたが、
「 2019年12月12日に、モデルナ社の開発した mRNAコロナウイルスワクチン候補が米ノースカロライナ大学に移譲された」
ことを示す文書が見つかったのです。
以下の記事(英語)に文書も含めてありますが、私自身はまだその書類自体は読んでいないですので、記事のリンクにとどめます。
パンデミックの数週間前に、モデルナ社がノースカロライナ大学にコロナウイルスワクチンを送ったことが機密文書により明らかに
Secret Docs Reveal Moderna Sent Coronavirus Vaccine To North Carolina University Weeks Before Pandemic
これが事実なら、「中国から遺伝子配列が発表される前に、モデルナ社は、新型コロナワクチン候補を仕上げていた」ことになります。
でもまあ、今となっては、起源はどうであれ、
「世界で 25億回もコロナワクチンが打たれている」
というのが事実であり、その目的が何であるにしても(もはやこれがパンデミック対策だと考えている人はほとんどいないでしょう)、今回ご紹介しました厚生労働省の部局の「特例承認に係る報告書」に垣間見えますように、
「黒塗りばかり」
「不明確な効果の記述ばかり」
「不明確な安全性の記述ばかり」
というものを読み、「これで承認されるってのはすごい」とつくづく思いました。
こんな検証内容で承認が認められるなら、今後「何だって承認される」と思わざるを得ないですね。
何でもかんでも承認されると思います。
いやもう、今回の文書を読んでいますと、「そもそも臨床試験とか要らないし」とも思います。「この試験意味ねーし」と思いますもん。
mRNAワクチンの臨床試験は数カ月間でしたが、今後は数週間とか、数日とか、あるいは「しない」という方向も出てきそうです。
「これはうちが良いものだって言ってんだから、良いものなんだよ」
「わかりました。承認します」
と。
いずれにしましても、皆様もぜひお読み下さい。
63ページって長いかと思いましたが、おもしろくて、一気読みでした。
なお、フィリピンでは、非常に効果的なワクチン推進案が大統領より出ています。
「接種しなければ投獄」 ワクチン拒否の国民に - フィリピン大統領
フィリピンのドゥテルテ大統領は21日のテレビ演説で、新型コロナウイルスのワクチン接種を拒む国民に対し「ワクチン接種を受けるか投獄されるかを選ぶことになる」と警告した。 (時事 2021/06/22)
パンデミックの数週間前に、モデルナ社がノースカロライナ大学にコロナウイルスワクチンを送ったことが機密文書により明らかに
Secret Docs Reveal Moderna Sent Coronavirus Vaccine To North Carolina University Weeks Before Pandemic
これが事実なら、「中国から遺伝子配列が発表される前に、モデルナ社は、新型コロナワクチン候補を仕上げていた」ことになります。
今回ご紹介しました厚生労働省の部局の「特例承認に係る報告書」に垣間見えますように、
「黒塗りばかり」
「不明確な効果の記述ばかり」
「不明確な安全性の記述ばかり」
というものを読み、「これで承認されるってのはすごい」とつくづく思いました。
こんな検証内容で承認が認められるなら、今後「何だって承認される」と思わざるを得ないですね。
何でもかんでも承認されると思います。